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ワン・モア・ライフ!

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あらすじ

イタリア、シチリア島。パレルモ港で技師として働くパオロ(ピエールフランチェスコ・ディリベルト)のお楽しみは、交差点を赤信号ですり抜けること。ある日の仕事帰り、いつものように交差点をスクーターで通過中、同じように赤信号を猛スピードで突っ込んできたバンに衝突され、あっさりと即死した。死の瞬間、脳裏によぎったのは愛する妻アガタ(トニー)と子供たちのこと。ではなくて、恋人に告げられた深すぎる一言や、客待ちタクシーの列の謎など、人生の最期に思い出すには取るに足らないことばかり。しかし、そんなことよりも、予想外に短い寿命に納得できないパオロは、死者でカオス状態の天国の入口で「健康のためにジンジャー入りのスムージーを飲んでいたのに!」と役人(レナート・カルペンティエーリ)に食ってかかる。すると、寿命計算システムにデータが反映されていない前代未聞の計算ミスが発覚し、92分間だけ寿命が延長されることになったのだ。  監視役の役人に付き添われて天国のエレベーターで自宅に戻ったパオロは、午後7時20分きっかりにもう一度死ぬという事実は秘密にして、タイムリミット寸前まで家族と一緒に過ごそうと決意する。しかし、普段通りに仕事と家事に忙しそうな妻や娘のアウオラ(アンジェリカ・アッレルッツォ)も息子のフィリッポ(フランチェスコ・ジャンマンコ)も、突然、センチメンタルになったパオロに違和感を感じていた。というのも、パオロは生前、来る者拒まず、後先考えずにママ友や手近なところで火遊びを繰り返しては、家庭サービスを全力で拒否。家族ぐるみで仲のいい友達にも、自分勝手な振る舞いをして呆れられていたのだ。特に思春期真っ盛りのアウオラは、威厳も存在感もゼロの父を毛嫌いしてバカにするほどだった。  身から出た錆とはいえ、家族から相手にされない悲しい現実に打ちひしがれたパオロは、最期の時が迫る中、家族の絆を取り戻すと一念発起。今さら過去の過ちは変えられないが、残された時間で今までよりは少しでも良き夫で良き父だったと偲んでもらえる人間になりたい。しつこくつきまとう役人の監視をかいくぐり、パオロは92分間一本勝負の人生やり直しゲームに挑むのだった。>


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#ヒューマンドラマ・ハートフル #コメディ #ファンタジー